誰がために撮るのか?
今日は大丸心斎橋店で行われた「笑顔で働きたいママのためのフェスタ」内のステージイベントでトークショーをするということで行ってきました。
人前でお話することには最近、抵抗が薄れつつありますが、30分でまとめる、結論まで持っていく、というのは難しいですね。
今回は「撮るときどんなことを意識しているか?」という考え方のお話をメインにしました。
カメラの細かいお話などはその後の体験会で実際にカメラを持ってお話したほうがいいと思いましたので、特にママ向けのイベントですし、子育ての中の写真、それを撮るとき何を思うか?意識するか?というお話にしました。
でも最後に誰のために撮ってますか?って話をしようと思っていたのに、タイムアウトになってしまった。
30分はガッツリ話すには短く、さらっと話すには長い、難しい時間だったんですね…
今回それがよくわかりました。
家を出るというその時に、夫が「通し稽古はしたのか?30分って長いで?わかってるんか?」とタタミカケて来まして、不安をあおるわけです。
そう言われるとね、そうやろか?大丈夫やろか?となるわけですが…
でもね、私は普段から90分のレッスンをもうこの4年しているわけです。この写真展示中の5月だけでも9本やっているんですね。
長いときは150分のレッスンです。そのときにはホワイトボードもあったんで、殴り書きしながらそりゃもう東進ハイスクール並みに喋るわけですよ。え?林修ってくらいに。
だからね、いつでも上から目線でしか私を送り出せない夫には、返事の代わりに無言で微笑みながら肩をポンポンっとしておきました。
とは言っても、大丸北館の14階は広いですから、しかも「Photo ♥︎ ママって何?増田えみって誰?」という状況でお話をするわけですから、いつもとは空気が違います。ここ数日は頭の整理をしながら胃も痛かったわけです。
ステージにあがっているので、いつものように参加者さんの声を聴いてみるということもしづらく、最初はちょっと緊張しました。
それにピンマイクつけてもらって、プロジェクターを送りながら喋るのは初めてで、お前はジョブズか?って感じでした。
でも、前に座ってくださっていた皆さんが激しくうなずいてくださって笑ったりもしてくれたので、その後、落ち着いて来て次第にショップブースの方にいらした人たちも足を止めてこちらの話を聴く、立ち見状態になっているのがわかりました。
お、後10分か… え、ラスト5分か…という感じであっという間でした。
まず、一番最初にお話したことは、
ママだから撮れる写真がある。
子どもが世界で一番信用している私だからこそ見ることのできる表情がある。
それを残しておきたい。
というPhotomamaの神髄と私が思っているこの名台詞。
これをもうどれだけのママたちに言ってきたことか!そしてどれだけの人がこの言葉に首をズンズンと縦に振ってきたことか!
「これは私が言ったのではなく、高校からの友人が言った言葉です。」という話もいつもするんですが、
「それを言った人がそこに座っているこの方です。」と4年越しに今日言えたことが嬉しかった。
で、この話の最後に言おうと思っていたこと。
それは「子ども写真は誰のために撮っているか?」ということ。
私の場合は、「私」です。
よく言われるんです「お子さんは幸せでしょうね、ママがこんなに写真を撮ってくれて!」と。
でもね、私自身は私が撮りたくて、面白いから撮っているだけで、私の気持ちを残したくて撮っているだけであって、
将来子どもたちがそれをどう思うかなんて…知らん。
だから、皆さんも、写真が好きだったら続けたらいいし、写真は好きでなきても、文章が好きだったら書いたらいいし、ポエムが好きだったら綴ればいいし、歌にしてもいいだろうし、なんでもいいから好きなように表現したらいいじゃない!って。
こんなこと言ったらちょっと過激すぎるかな〜?
時間がなかったというよりも、そんな大それたこと、言えないわな〜というのが本音かも。
でもブログには書いちまいました。
そう思ってるんで、また機会があったら、これをもっとまろやかにしてお伝えできるよう努力します。
それと、よく「下の子が面白いですね。」って言われるんですけど、ま、確かに面白い子ですが、よその子を撮影に行ってもみんな結構面白いですよ。
うちの子が特別じゃなくて、みんな面白いと思うけどな〜。
自分の子ってなかなか冷静に見られないですよね。そのことはちょっとお話したけど…カメラは冷静にさせてくれますってね。
お話中の私。撮影:高校からの友人Yさん
コメントを残す