2015-09-25

還暦の家族の肖像

連休中にうかがった出張撮影の話です。

「お母さんの還暦のお祝いに撮影をしてください」とのこと。

「お母さんと寝ながらにして可愛い写真を撮りたい」という、
発想力の豊かな素晴らしいご家族からの依頼です。

写真の下に敷いている布や文字などは、
お昼寝アートレッスンをされているたかはしゆかさんが作られたものです。
私は撮影を担当しました。

0015
 

お孫さんに囲まれての写真。

ほんとはそれぞれのお子さんの上にお名前が入っていましたが、
ブログでご紹介させていただくにあたって、ちょいっと消しています。

2パターン撮影しました。

背景チェンジの間、和気あいあいとお話をされる義兄弟、義姉妹。

0017
生後4ヶ月という新しく家族に加わったKくん。
姉弟の喧嘩もあり。

セットチェンジが終わったら、お母さんの配置を皆さんで協力。
実はお母さんはお一人では立ったり歩けない状態なので、そこをも写真に上手く活かす。

という大変ユニークで、ユーモアのあるご依頼だったのです。

どんな写真になっているのか、お母さんはきっとあんまりわかっていない様だけど、
着替える、寝る、起きる、の繰り返し。

小道具持ってみたりしている間も、
おかあさんは笑っておられるようでした。

しかし、オトナをひとり動かすというのは、
しかもベットではなく床に寝かせるというのは
とても力と技術の居ることなんだなぁ。

介護というのは、私にはまだ知らない世界でして、
どんなご苦労があるのか?見当もつかないのですが。

誰よりも、身体を上手く動かせないご本人が一番大変だろうと思うのです。

しかし、ご一家はとても明るくて、それがとっても自然で前向きパワーが出ていました。

どんな風に育ってきたのかな~と。
今の人格を作るのに、育ってきた環境はどのくらい響くのか知りませんが。

今ある形を大切に、お母さんの還暦を精一杯記念に残したいと思われるって、
色んなことがあるけれど、今ある状況を、精一杯前向きに。
楽しく、明るく、という健全オーラが見えた気がします。

とても素晴らしいと思ったし、
きっと素晴らしいこの子どもたちを育てたのが、このお母さんなんだなぁと思うのです。

0016ご主人の笑顔を気にするAさんとお母さん。

 

私には写真で何ができるだろう…と、問いかけられた撮影でした。
また私の子育てに於いても何ができるだろう…と問われたのでした。

K様、N様 ありがとうございます。

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