2017-05-22

防空壕を撮影

今月はお店のHPやリーフレット用の撮影依頼が多く、
大阪市内にあるお店へ撮影に行きました。

それは、

アートの力で元気になるプロジェクト

https://artdegenki.jp/semba_seishindo.html

こちらのHP用の写真です。

建物部分の撮影などを担当いたしました。地下から3階までの全フロア。

特に、地下ってのは、その昔、防空壕だったそうです。

防空壕って初めて入ったかも。

きっとたくさんの人が身を潜めて、大阪の空襲を堪えたのだと思います。

お腹が減った子どもや、心細い親子がここにたくさん居て朝を待ったのだろうと思うのです。

社長さんは、「大阪ってなんでもあるやろ~」っておっしゃっていましたけどね。
船場ですから、歴史も人情も物質も昔からたくさんあったところなんでしょうね。

なんか、そういうのが見えます、という得意な体質は全くないですが
ちょっと思いを馳せてみました。

案外涼しい。

デザイナーでもありアーティストで、プロジェクトメンバーのイマタニさんからは

事前に、

「地下は暗いからライトが要るかも~」と言ってもらっていたので、
最大の用意をしていきましたが。

いやいや、これは…地下を表すには、上が明るくて、下が暗い写真でないといけない、と思いまして、

そのままに撮影しました。

ここは作品を展示するギャラリースペースとして、これからは楽しむ空間になるそうです。

実は建築写真が好きです。

スローシャッターの世界ってのは、写真の醍醐味だと思うんです。

スナップ撮影や子どもの撮影などではあまり使いませんがね。

も~楽しくって仕方ないわ~。

目で見ているだけが世界ではないな~と思うのです。
いや、そんな怪しい世界の話ではなくて。

撮影している時ってのは、必要なレンズをその時々で付け替えるわけですが

人間の目って、それはそれは精巧にできているもんで、そないに付け替えることはないわけですよ。

だから、いつもこれが正解、で、これ以上はないって、
誤解してしまうと言いますかね。

でも、ほんとはそうじゃないよなぁ…と斜に構えて生きてます。

 

何万人かに1人か、何十万人かに1人か忘れましたけど、色の認識が違う人っているんですってね。

一般の人には見えない色が見えている人って。

 

私はそんなことに興味がありまして、

必要なレンズを付け替えるように、
時間の設定を変更させるとか、光もそうですけど。

いろいろと今目で見えている世界は、
カメラを通すと違って見えることがあります。

 

そして、それも真実なんですよ。
ポートレートの撮影では、奇跡の一枚とか言いますけどね。

それもまた事実。
話は逸れますが、私ってとっても「美しい人物」を撮影する機会がままあります。

でも、どんなに美しい方も、一瞬の変顔ってあるんですよね。

何かと何かの合間の、動き出す瞬間とかそんな時なんですけど、

たまたま連写で撮ってしまった、写りたくなかった顔。

それは、申し訳ないけど、「ゴリラ」みたいです。

誰でも、そうだと思うんですけど、一瞬はみんなゴリラだと思うんですよね。

この前、 KYOTO  GRAPHIE でゴリラみてとっても感動してんですけど。

これは先日、京都で観た、イザベル・ムニョスの Family Album/Love and Ecstasy
これ、ゴリラとちゃうな〜。まいっか。

 

とにかく容姿ってのは、

元はだいたいのところゴリラみたいなもんで、結局、立ち居振舞いと
顔はパーツのバランスの問題だろうと。

スタイルと姿勢、立ち居振舞い、髪型や服装のセンスは、後からでも結構変えられる。努力で。

顔のバランスも突拍子もなく、うまいこといってる稀有なパターンも中にはありますが。

基本はちょっとゴリラ寄りか、ちょっと完成系寄りか?

その指標を現すような位置や角度のバーの値次第といいますか…
ほんのちょっとの組み合わせの問題だろうな~と。

 

いろいろファインダー越しに冷静に見てたら思うんですよ。

ま、そんなこんなで話は戻って、いろんなことの統合が写真で表現できるとき、
言語を超えて、訴える力が強いものになります。

いつだって何が写るべきかを追求していくのが仕事だし、楽しみだし、尽きないし、そこがまた私の幸せなところなんです。

今回はアートって空間でしたのでね。

たくさんの方の思いの結集を写せるようで本当に楽しかったです。

ここから、いろんなことが生まれるのかな~と期待しています。

さ、5月も終わりが近づいてまいりました。
今週中にいろいろなことを進めますよ!

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