望遠レンズ
2月はオリンピックをのんびり観て税金の計算をしてよかな〜とか思っていたら、あれよあれよとご予約をいただき、撮影、レッスン、撮影、レッスンと連日続きました。ほんとに有り難いことです。
そして、昨日から突然、数えきれないくらいくしゃみをしていて、これって…
「もしかしてだけど×2 花粉症なんじゃないの〜 ♪」と思っているわけです。
花粉症ってずっと私には関係ない、他人事だと思っていたので、ショック。
PM2.5 が異常に多いとか言ってるし、もしかしてだけど、その影響かもしれない。
そんなこんなでオリンピックはとっくに終わってしまいましたが、今日は、オリンピックの写真での話。
浅田真央の演技も翌日朝に見ただけでしたが、スポーツ新聞なんかの写真と見出しで感動してしまいますね。
FBなんかでも、いい写真が上がっていました。
最初の方にあった女子のスキージャンプの写真も、すごくいい写真を目にしました。
もちろん、生で見る競技のドキドキ感って特別なものがあるんですが、
後から振り返るとき、瞬間を切りとった写真の方が感動が伝わったりしますね。
その、一瞬の表情や、一瞬の動き。
これをまざまざと見せつけられるというか、その選手のパワーが伝わります。
なぜか?
そのひとつに写真では背景がボケていることがあると思います。
浅田真央が立っている、それ以外の世界がボケている。
これは目ではそうは見えていないので、動画でもそこまでボケていないので、銀色のリンクにポツンと真央ちゃんだけ、独りにピントが合っている。
後ろの観客席とか、リングの周りにある企業の広告みたいなのとかそういった文字もはっきり見えない。
それが、彼女のこれまでの孤独な戦いとか、不安とか、緊張からの解放とか、そういうのを露呈させるというか、
彼女だけにピントが合っているということが、見る人の目を表情に、仕草に、ぐっと集中させられるんですよね。
それで勝手にこっちが想像しやすくなるんですよね。
無駄な情報と言っては失礼ですが、関係ないものがはっきり写っていない。
これほんと大事です。
『写真で、背景ぼかしたいんです。』って
すっごく言われます。
みんなボケボケぼかしたいんですね。
うちの子だけにピントが合っている。
私の作品だけにピントが合っている。
そんな写真を見るとこんな写真が私も撮ってみたい!と思いますよね。
オリンピックなどの撮影(って行ったことないですが)では、ものすごい望遠レンズを使っているはず。
私は昔、甲子園で撮影していたことあるんですが、そのときも一番後ろの外野席からバッターを狙っているカメラマンは、信じられないくらい長いレンズを使っていました。
手では到底持てないくらいに長い。だからレンズのところに1脚とか3脚とか支えをつけるんです。
800mmでまだテレコンつけて2倍の1600mmで撮っているって言っていたと思います。
お子さんの運動会では、300mmとか使っている人もいると思います。
1600mmですよ。超・超望遠です。
多分、オリンピックも選手にはそんなに近づけないからこのくらいのレンズはつかっているんじゃないでしょうか?と思います。
ということで、何が言いたいかというと、
遠くから真央ちゃんを撮るために、望遠レンズを使う
↓
するとそれは被写体を大きく写し出すので、後ろのボケも大きくなる。
↓
背景がボケて被写体にのみピントが合って見える
見せたいところだけにピントが合っている写真は、見る人の目を自然に引きつけ、ドラマチックになるということです。
もちろん、スポーツのカメラマンはそんなドラマを写そうとものすごい集中力でシャッターを切っていると思います。
ウィンタースポーツのカメラマンは屋外などでは、寒い中じっとして手も動かなくなるだろうに、それでもみんなの感動を引き出すいい写真を撮って、明日の1面とるぞ!ってすごい頑張っていると思います。
背景をぼかすポイントやレンズの特性はいくつかあって、
いつも講座で5つのポイントにまとめてお話しているのですが、
そのうちの一つ、望遠レンズを使うというのがあります。
もし、カメラを買ったときに付いてきたけでど、仕舞い込んでいる長い方のレンズ。
これがあればこれから暖かくなるので、外で撮影するときなど是非連れて行ってみてくださいね!
と今日は、ちょっと撮影のポイントを書いてみました。
写真は、昨日のPhotomama、スタジオおててくらぶで、レッスン中に撮った写真。
これは背景はさほどボケてはいないですが、ぽつんと1人でいて、他に情報がないと、人物が小さくてもその子に目がいきますね。
背景をぼかすのもいいけど、シンプルにするってほんと大切。
それに、赤ちゃんは敢えて小さく写すことで、その小ささを強調させることにもなります。
こちらは、二人のお子さんが、ちょっといい距離にいたところ。
はっと顔を上げてくれるのをほんとに一瞬のことです。
カメラは絶対に降ろさない!これも大事な話ですが、その話はまた追々。
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