還暦の家族の肖像
連休中にうかがった出張撮影の話です。
「お母さんの還暦のお祝いに撮影をしてください」とのこと。
「お母さんと寝ながらにして可愛い写真を撮りたい」という、
発想力の豊かな素晴らしいご家族からの依頼です。
写真の下に敷いている布や文字などは、
お昼寝アートレッスンをされているたかはしゆかさんが作られたものです。
私は撮影を担当しました。
お孫さんに囲まれての写真。
ほんとはそれぞれのお子さんの上にお名前が入っていましたが、
ブログでご紹介させていただくにあたって、ちょいっと消しています。
2パターン撮影しました。
背景チェンジの間、和気あいあいとお話をされる義兄弟、義姉妹。
生後4ヶ月という新しく家族に加わったKくん。
姉弟の喧嘩もあり。
セットチェンジが終わったら、お母さんの配置を皆さんで協力。
実はお母さんはお一人では立ったり歩けない状態なので、そこをも写真に上手く活かす。
という大変ユニークで、ユーモアのあるご依頼だったのです。
どんな写真になっているのか、お母さんはきっとあんまりわかっていない様だけど、
着替える、寝る、起きる、の繰り返し。
小道具持ってみたりしている間も、
おかあさんは笑っておられるようでした。
しかし、オトナをひとり動かすというのは、
しかもベットではなく床に寝かせるというのは
とても力と技術の居ることなんだなぁ。
介護というのは、私にはまだ知らない世界でして、
どんなご苦労があるのか?見当もつかないのですが。
誰よりも、身体を上手く動かせないご本人が一番大変だろうと思うのです。
しかし、ご一家はとても明るくて、それがとっても自然で前向きパワーが出ていました。
どんな風に育ってきたのかな~と。
今の人格を作るのに、育ってきた環境はどのくらい響くのか知りませんが。
今ある形を大切に、お母さんの還暦を精一杯記念に残したいと思われるって、
色んなことがあるけれど、今ある状況を、精一杯前向きに。
楽しく、明るく、という健全オーラが見えた気がします。
とても素晴らしいと思ったし、
きっと素晴らしいこの子どもたちを育てたのが、このお母さんなんだなぁと思うのです。
私には写真で何ができるだろう…と、問いかけられた撮影でした。
また私の子育てに於いても何ができるだろう…と問われたのでした。
K様、N様 ありがとうございます。
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