人間の深さ。
人間には奥行きがあって、ぱっと見だけではその水深がどのくらいあるかはわからないもの。
オリンピックの水泳会場を、
水深2m の現会場でいくか、
水深3m の新会場を建てるか?
がニュースになっています。
選手は、「世界基準の水深3mの方が、水に入った感覚がスムーズで跳ね返る力がない。3mがいい、リオも他の世界の会場もそうだし…」というようなことを言っていて、
大学の研究者は、「2m と 3m の間にそんな科学的根拠はない。」と言います。
そのニュースを見た私は、
「そんな、アホな…研究者は泳いでから言ってよね…」と思うわけです。
「だって選手が思ってるんだからさ、貴方の科学が追いついていないだけでしょ!」ってね。
とっても難しい研究を一生懸命された結果なんでしょうけども。
わからないですけど、そんなそんな、すべてがすべて科学で解明できるってそりゃないでしょ!ってね。
で、その水深から、話は派生するわけですが、
人間ってのいうのは、表面的に見えるもの以上に、
本性といいますか、水面下が必ずあって
それは浅い深いだけではなく、
その奥にどこまでも澄んでいる湖を持っているいる人もいれば
逆に、どこまでも淀んでいる闇のような沼を抱えている人もいます。
どちらにしてもその深さというのは、
その人の経験から来る感情が掘りおこすものだろうな〜と思うのです。
その「深さ」そのものが、その人をステキにもしてくれる。
それこそがその人の「色気」だったりするんだろうな〜と思うのです。
そりゃ綺麗な摩周湖がいいですよ。だれだって。
でも、多くの人は淀みも多少はもちつつ、浄水を心がけているんだろう…と。
昨日、十三夜。
満月ではなく、ちょっとかけていて、
曇っていて、しっかりとは見えない。
そこに、なんとも魅力を感じたりするんですよね。
だから、完璧が美しいとは限らない。
あと一つ何かが足らずとも、そのことを知っていることが、「色気」なのかもしれません。
話は戻って、
心の闇が濃い人の中には
「どうして、そんなにあなたは真っ暗な闇をかかえているのに、
表向きはさらさらと漂う清流を感じさせるの?」
ってくらい使い分けられたりもするんです。
私は割とサラサラっとした中に育ってきたので、
そんな世界があることを知りませんでした。
しかし、いろいろと接する中で
表層と深層が一致していないとき、
きっとその中間にどうしようもない出来事があって
2つにパックリ分裂したんだろうな〜とそれもわかる気がする、と。
沈殿物と上澄みに別れている、ちょうどドレッシングみたいに。
だから、ぐるぐるっと何回かかき混ぜたら、さほど濁ってはいないかもしれないのに、
平均とれば問題ないかもしれないのに…
上澄みを澄んで綺麗に見せるために、
無理やりドロドロを蓋するので、勝手に発酵してますますヘドロが増える…みたいなことに、
手のつけられないことになっている。見えないところが。
発酵しきって爆発して、大きな事件を起こしてしまうこともあるかもしれない。
しかしそれは氷山の一角であって、
その下にある予備軍というのは、プスプスと犯罪にならない犯罪を
小規模な爆発で周囲をジワジワ傷つけている場合も無数にあるんだ。と。
そんな人もほんとは、表も裏もなくサラサラで居たい。
それは誰でも思うはずだから。
だから、私は、そんなこともあるよな〜とかって呑気に思ってしまうのですが、
そうすると痛い目をみて
そんな私に周囲の人は「あなたは人が良すぎます、もっと疑いなさい」と言われたりします。
そーですよね…
自分の人生をもっとしっかり持たねばいけませんでした…
譲れない私のラインって大事よね…
また同じ過ちを、私は繰り返してしまうだろうか…
表面にある水面だけを見ているときは、その奥がどこまで深いかは分からない。
水が綺麗なら底が見えるが
すごく深くでも不透明なら底は見えない。
浅いと思ったら深さがあって、ヘドロが溜まっていることもあると
オトナは知らねばいけません。
それがオトナ。
オトナはオトナの責任と行動が必要だから、オトナの自由も手にできる。
子どもそこんとこすっ飛んででいい。
だから子どもの見たままの底が見えるところに、私はいつでも安心するのかもしれません。
子どもでも、深い場合もありますよ。
単純なわけではないです。
少なくとも、水が濁っていない。と思うのです。
幼いと特にね。
人にはその人を動かす、いろんなスイッチがあって。
スイッチの組み合わせは無数で、そんなもんは他人には分からないんです。
それでも、基本的に私は人が好きな人間だったのかもしれないな〜と最近になって思うのです。
写真は昨日。
恥ずかしがり屋の彼。3歳。
スーツが似合う男。
集合写真とか、そういのはノーサンキューな彼。
知らないカメラマンのカメラはあまり見てくれません。
お兄ちゃんになりたての彼。主役はこっちの弟くんでした。
自分の世界を楽しむ、淀みなき3歳。
ゴーイングマイウェイで行こうね。
きっとまたお会いしましょうね。
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