2017-05-25

愛犬

この春は、『桜と共に撮影する機会を』と、いろんなところからお声かけいただき、撮影会などを企画してもらって、あちこちへ撮影に伺いました。

また、入学、入園の記念にと、個人でお申し込みいただいく場合ももちろんあります。

ここのところ、私から企画を発信して…ということをサボっていたので、
ママのための写真教室を含め、
6月7月は積極的に動いていきたいな~と思っています。

そうそう、昨日もひとつお話が具体的に動き出しました。

 

で、桜の頃に、初めてのご依頼で「愛犬」との撮影会をしたいとご連絡いただき、
枚方の方へ撮影に行きました。

このときは春休みで、犬が好きな長女も一緒に行ったんですね。

で、愛犬家の皆様がワンちゃんと一緒に30分ごとにお越しいただいて、
7組撮影したんです。

お声かけいただいたのは、
「心織」さんといって、ドッグセラピーやアニマルセラピーなどもされている
NPO法人を運営しておられまして、

撮影会に参加いただいたワンちゃんも、セラピー犬として、
お仕事している子もいました。

そして、その中に老齢介護といいますか、わんちゃん17歳っておっしゃったかな?

もう立てないから、飼い主さんがずっとスリングされていて、
撮影するのに一旦、スリングから降ろしてもらったんですけど、
前の2本の足の関節が硬くて、動かず筋肉がおちていて、
頭の重みを支えきれないんですね。

極端な角度で下を向いてしまう。
頭を持ち上げられない状態でした。

で、その飼い主さんのわんちゃんに対する愛情がすごくって、
語りかけとか、その眼差しというか、全身からそのわんちゃんへの愛が溢れていて。

わんちゃんは、目もなかなか開かない、頭も持ち上げにくい状態だったんですけど
その状態は状態として、
飼い主さんの想いに私はすごく突き動かされて、
絶対可愛く撮影する!っていうか。

いや本当はそんなことも何にも考えられない状態で、
無心で夢中で撮った。

どこだ?どこだ?って、ただそれだけを思って撮影したんですね。

角度がとっても急なので、
こちらもカメラの角度を合わせるのに必死だったように思います。

真っ白の雑種のわんちゃんなんですが、
ひたすらに飼い主さんに身を委ねている状態で、
今思うとそこに、2人の「信頼感」を見たんだと思うんです。

そのときは言葉では理解していなかったけど、
この関係性を絶対撮影しなくっちゃって思っていたんですね。

そして、わんちゃんと飼い主さんってなぜか似てくるんですよね。
これも不思議なもんで。

犬って人間と一緒に生きる動物だな~とつくづく思いました。
そんなわんちゃんの Yちゃんが、約1ヶ月後に亡くなったと昨日、知りました。

あの時、Yちゃんは自力で歩行はおろか、立つことも困難で、
意識もふんわりふんわりしているような、
音もなにもかも、ふんわりしているような、そんな状態だったんでしょうね。

自ら声を発することもあまりなく、
動きを見せることもさほどなく、
耳にタンポポを置いて撮影しても、
そこに何かを乗せられているという感覚もないようで、

でも穏やかに、
抱っこしてもらっているっていう温もりの中にだけ身を置いて
どっぷり安心している。

そんな風に見えました。
ペットって先に逝ってしまいますよね。

ペットって飼い主に身を委ねて生きていますもんね。

だから、飼い主さんが先に居なくなってしまうことは考えられないですもんね。
 
生き物ですからね、限りがあるんですね。

犬はとくに感情もたくさん示してくれるし、伝わるし、
大切な家族だなーって、参加者さんを見ていてつくづく思いました。
 
また、いろんなところで人を癒していくれる、
全幅の信頼のもとに成り立つ関係性って
人間同士の関係とはまた違うものをたくさん見せてくれるんですね。
 

長女はほんとに動物が好きで、
それはそれは無条件に好きで
そういうことを既に知っているんだな~と思いました。

人は人以外から学ぶことがたくさんある…

 

動物の写真を専門で撮影されているカメラマンはたくさんいらっしゃるけど
私は、人と動物のいる風景を撮影したいんだろうな~と思いました。
 

撮影会にご参加いただいた皆様、
企画いただいた 田中様と田中様。

ありがとうございました。

写真は主催の田中さん家のわんちゃん。

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