2018-01-14

脳みその使い方

先日のロケ撮影ではちょっと遠くて、2日間
西へ東へと、合計500キロちょっとの移動でした。

なんなら撮影より移動の方が長い時間でしたが、
お正月、子どもたちと過ごす時間が多かったので

一人で運転する時間・空間は貴重と言いますか、
私にとっては重要な考え事の時間です。

あと、基本的に移動に対するエネルギー値が高いんだと思うんですよね。

移動することが楽しい。
知らんとこ行くのが楽しい。
初めて見るもんが嬉しい。

そんな感じです。
撮影は人物がメインでした。

私はデジカメだし割とたくさん撮っていると思っていましたが、

「ポイントで撮ってくれて、シャッター音も気にならないし、嬉しい」って

担当者さんにおっしゃっていただきました。
え!そうなんですね。
昔は撮影の時、フィルムチェンジがありましたので、
「現在はカウントが何枚でどのタイミングで巻き上げしようか?」
いつも頭の片隅で気にしていました。

なんかあったときのために36枚撮りのフィルムは35枚までにしておいて
とっさの時にあと1~2枚は撮れるようにって

その有事の際というのは、何枚もシャッターきれないから、

この1枚で絶対決める!ってそんな意気込みがあったような…
でも、デジタルカメラだとそんなことはほぼ気にならなくなり、
撮影も、「これで決める」ってことよりも、
撮り続けていたらなんかそのうちいいのが撮れてるかもしれないって。

デジタルネイティブにはもうない発想なのかもしれません。

もう、子どもたちはデジカメしか知りませんしね。

写真教室に来てくださる方にも、
だいたい聞きます「フィルム買ってた頃のこと、覚えてますか?」って。

そしたら知らないって方も半分近くいらっしゃいます。

刻一刻とフィルムの感覚は薄れ、
フィルムの時代を知る人も少なくなっていきます。
数十年したら人工知能が多くの職業を凌駕すると言われているわけですが、
フィルムからデジタルカメラへの変遷でカメラの業界、印刷の業界は
一足早く仕事の内容の変換を余儀なくされたのではないかと思うんです。

今後、撮影そのものを Ai ができるとは思いませんが、
同じような撮影の繰り返しだと可能なのかもしれません。

何をいいと思うか?ということがデータデータで判断されるようになると
撮影もより多くの人がいいと思うであろう構図、ライティングなどが
計算できるのかもしれません。

でも、データだけで割り切れると何も面白くないだろうと思うんです。

 

例えば、今、ちょっとご飯を食べようと思ったら
ここら辺の美味しいランチの店10選みたいなのがす〜ぐ出てきて
そこから選んでしまったりする。

しかし、そんなものを見ずに
そこを歩いて空気を吸ってみたら、ネットではわからなかった
雰囲気、不思議な空間、ちょっと変な店があったりして。

嗅覚を使って、こっちの方にきっと何かいい店があるだろうとか。
この見知らぬ土地の目抜き通りはきっとこっちだろうとか。
そんな感覚が、私は楽しかったりします。

ほら、アマゾンで何かを買おうと思ったら、
「それを買った人は、他にこんなものを見ていましよ」みたいなことを
なんとなく言われてしまうと
「あ、それもいいんですかね〜」ってつい見てしまったりね。

なんかそんな風で、自分の頭を使うことを忘れています。

自分で見たり聞いたりする、感じて動くことを止めてしまうと
便利でも面白くない〜。

でも、デジタルカメラしか知らない人にいくらフィルムが面白いよって
言っても伝わりづらいのと同じで

なんでも人工知能に分析されて育って、
「それって面白くないよ」って言っても
「え?なんで不便やん!」って言われるんでしょうね。

そう遠くはない未来の話なんだって!
一気に加速するらしい。
ほら、スピーカーが喋りだしているでしょ。

そんなが常識の世界に大人になっているであろう
子どもをどうして育てようか?

写真は SNSはしていないけどパンケーキをスマホで撮影する次女を撮影。

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