シワに刻まれる時
人を撮影させていただくことも多いのです。
特に年齢を重ねた方の場合は、その人の職業や価値観から滲みでる渋みみたいなものが見えてこないと!と思います。
シワを修正しまくって、ツルツルのお顔で、型にはまった撮影をしたのでは、見たことあるような写真になるし、それでは、誰の脳裏にも残らないと思うからです。
シワは(自分には要らないですが)いいもんだと思います。
女性はそこんとこシビアになると思いますし、老けて見えるシワってのは特に不要ですよね。
豊麗線とかね。 ほうれい線(豊麗線)ってこんな漢字なのね…
やっぱりシワって豊かなものなのかな〜と思います。
笑い皺は、幸せだと思います。
乾燥による縮緬皺、これは回避できるものなのかもしれません。
そこは手抜きしたら、結果に出やすい。
屋外のスポーツやお仕事をされている方は、独特の紫外線によるシワがありますね。
また、眩しい顔をしていたら刻み込まれるものもありますよね。 あのシワは時間そのものですね。
写真ってのは「静止画」なので、普段動いていると気にも止めないものもしっかり見えてしまって、本人にとっては酷な場合もあります。
シワだけでもありません、撮影する時はアウトラインを見ているので、左右非対称な体の部位もよく見えます。
いつも左肩に力が入っている人は、盛り上がってしまっている。
力が入ってはるねんな、肩凝ってはるやろな…と見ればわかります。
私は左右対象には撮らないので、そこをカバーするポージングをお伝えします。
体に意識が高い人は、これ不思議なことに、余分な力みがなくて、すっきりきれいなラインなんです。
息づかいも多いに関係あると思います。
どんなに容姿に自信がないという人にも、他者との比較ではなく、その人の中で、ベストばポジションが必ずあると私は思っています。 360度あるなかの、此処!!ってとこがあるんです。
仕草やポージングを加えると、その選択肢は無限。
その中から、見つけるんです。 完全に私の主観で。
あなたは絶対に横顔ですよ!って、しかも左の!とか。
この人は、割とローアングルから撮るのがいいに決まっている。とか。
それってのは撮る前からだいたいわかっているんです。
で、それも撮りつつ、色々探りつつ、あ、やっぱりね〜とか一人で思いつつ撮っているんですね。
例えば、一般的に言えばですね、ふくよかな、横軸方向に広がりを見せる方を撮影していたとき、その人の魅力が半端なくてですね。
「一般」を軽々と超えていったことがありました。
「容姿」っていうのは、ほんの一部、一面にしが過ぎないとつくづく思ったのでした。
それは内面からも存分に作られていくものだな〜と、まさに痛感。
このことはこれまでにも書いていて、あの人のことが(もう数年前に撮影した人)ちっとも忘れられない。
その方はね、女性なんですが、すごく、ご自身にじっくり向き合われているのもわかりましたし、要するに自信があるんですよ。
ブレない自信がある。
「撮る」、というより、「撮らされるー!」って思いました。
(これね、赤ちゃんの撮影の時にも思うんですけどね)そんじょそこらの自信ではないんですよ。 自分のことをずば抜けて信じきっているっている迫力です。
ほら「イチロー」もすっごくカッコイイように思うけど、全部彼が醸し出す空気でしょ!顔はもう「チチロー」だしね。そっくり遺伝子が、がっつり仕事しまくってます。
ビールの宣伝での電車の吊り広告を見ていても、彼はそないに美形ではないんですよ。
でも、やること、言うこと、話し方、言葉のチョイス、体のライン、身のこなし。
そう、空気がカッコイイの。
そういうのが、年齢と共にどんどん出していけるワケだから、人はやっぱり40過ぎてからかな、と思います。
私が撮影するときは、お仕事によっては目線や、余白、ポージングも大事だと思ってお伝えしたり、お聞きしたりします。
今後使いやすいであろう写真の向き、加工を施すであろう場合を見越して撮影しています。
今回撮影させていただいたのは、安田コンサルティングの安田先生です。
こっちは紳士服の宣伝っぽい?(私は青山ポーズと呼んでいます)
先生はセミナーや講演のお仕事が多いので、お話されている雰囲気も撮影しました。
この写真は最初から横向きにしたらいいだろうな〜と思って、こんな感じで使ってもらえたらと思います。
先生は下から撮ったほうが、人の良さというか柔らかい雰囲気になると思っていました。
また、カンボジアの子どもたちに自転車を届けるというプロジェクトもされています。こちら http://cam-bi.net
そんな活動もされている先生なので、外でも撮影させてもらいました。
安田様、撮影を承りありがとうございました。
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