2020-02-11

私の知らない世界

私は、最近はお料理の撮影が多くて、もともと、お料理を撮影するスタジオに勤務していたので、
20代の頃、思い描いていたお仕事に近づきつつあってありがたい日々なのですが、
時に、全く違う分野の撮影をご依頼いただくこともあります。

その分野も撮影の仕事をしていなかったら知り得ることもなかったような
寺社仏閣などにある灯篭(提灯)みたいなものやお神輿の装飾などを作る工場の撮影です。

昨日、ずっと撮影していました。

面白かった〜。
私はなんでも広く浅く興味持つタイプの性格でよかったと思います。

昨年、酒蔵を撮影させてもらった時も思ったのですが、
普段、人の出入りがあまりないところで、
専門的なものを作っていて、
働いている人は男性がほとんどで、
建築も古くて、見たことない機械がいっぱいある場所。

なぜか光がいいんですよ〜。
ものが多いからから、外光が少ない。
入ってくる余地がないというか、必要があんまりないというか。

とにかく、光が偏っている、反射率が低い。
色々なところが古くて、暗くていい!色が浅くていい!

どこもかしこもスポットライト、みたいなことになってですね〜。
光が面白い〜〜〜。

職人さんがカッコ良く見えるライティングに勝手になる。

ま、足りない場合は光を足すんですけどね。

たまにこんなお仕事をもらえて、こりゃ萌えて仕方ない。
こういう仕事はなかなか私に回ってこないんだけど、有難いわ〜。

ある機関の男女共同参画社会の取り組みのための撮影もさせてもらっているんですが、
そこの研究員さんは、私が女性だから、仕事の機会が均等でないのか?って
色々と聞かれたことがあって。

多分、そういうことを研究されているので、もちろんお役に立つのであればと
お答えするんですが。均等だなんて、ナイナイ。

私は男女における、見え方の違いってあると思っていて。
男女に限らず、世代や環境もありますけど。

今は「女性だから」「母親だから」「生活感あるから」みたいなところで
そういう目線で撮影してくれたらいいですって言ってもらえることもあって、
逆に「ラッキー♫」みたいこともあるんです。

だって提案できることが、全然違うでしょうよ!と思いますもん。

でも、工場と居酒屋は、なかなか女性カメラマンを欲してくれないので、
たまに撮影させてもらえたら、「止まったら死ぬ生き物なんですか?」ってくらい、
時間も忘れて撮り続けてしまった〜。

こういう職業じゃなかったら絶対入れない場所に行けるのが、楽しい。
フリーランスで不安定な仕事をしていても、
こういう楽しみがあるからな〜。そっちを選んでします。

こう世の中の仕組みを作ったり、会社で働く人を束ねるような重要な役職の人は
もっと女性が増えたらいいと、機会を均等にするべきだと思いますが。

これからも私の視点を持って隙間産業、生きていこうと思った撮影でした。

 

写真は13歳になった長女。

 

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