香る写真
今年はお酒の撮影にご縁があるようで、
この度は焼酎の蔵と蔵元さんの撮影に行きました。九州は鹿児島・宮崎へ。
焼酎ってのは主に九州
熊本は球磨焼酎っていう独特のものがまたありまして、琉球はご存知泡盛と。
本州ではほんの少しの蔵しかないのです。
割と地域限定の文化と言えます。蒸留酒。
一時期、焼酎ブームが来まして、こんな私も焼酎お湯わりを飲んでいる時もありましたが…
今は私も自分から頼んだりすることは少なく、そもそも夜に外に出る機会が少ないですからね~。
焼酎の撮影だってことになってからアレコレ勉強をして、事前に情報を仕入れないことには…と意気込んで行きました。
百聞は一見にしかずとは良く言いますが、
実際現地に行ってみて、この独特の「香り」ってもんあります。
これをさて、どうやって映像にするのか?
文献では分かり得ない、百聞に「百聞匂」 と一文字足した方がいいのではないか???
どうしたもんだかな~と考えあぐねた3日間でした。
今回のお仕事は、事前に決められた撮るべき内容もあって結局答えも出ぬままに帰って来てしまったんですけどね。
やはり現地に行ってみて肌で知る、温度、湿度、圧迫感や逆にぬけ感、質感。そして、嗅覚。
それを補うのが今回は映像でもあるわけで、なんとか、どうにか映像に、その向こう側まで写したいと悶えていたわけです。
五感。
視覚・聴覚・触覚・味覚・そして嗅覚。
仮に動画であれば、視覚、聴覚まで行ける。
触覚も質感表現はある程度できるのかも。
舌と鼻。
これは、ほらVR とかでも再現可能なんだろうか?
え?もうそんなの可能?
脳みそのどっかをコチョコチョっとすれば人間は、そんな気になるのかもしれません。
100年後には、「昔の人はそんな簡単なこと真剣に考えてたんやな~」とか言われているんですかね…
簡単に1枚の写真から、味覚、聴覚、嗅覚にうったえる写真とは、どんなだろう?どういうことだろう?
というどでかい命題を突きつけられたのでした。
まーもちろん、お仕事なので、そこで立ち止まり続けるわけには行かず、撮るべきことを撮って、
作り手の情熱を目の当たりにして、心動かされてと大変忙しいんですが、どこかで頭の片隅に、そのことがこびり付いているような、そんな撮影だったのでした。
さて、今度、9/8に、ママのための写真教室の撮影遠足的なものがあります。
その時、可愛くシャボン玉を撮ってみましょう!というテーマになっていたのですが、この「匂いを写真に」問題も、ここでチャレンジしたらどうだろう!と私が言ったことで、方向性も変わってきました。
そう、そういことが、可愛いの向こう側。なのかもしれない。
これは、大声で言っては何ですがね、「可愛い」だけの写真はそういうプロに撮ってもらったらいいわけです。
ぶっちゃけ、お金で解決できる。(部分もある)
でも母だから知る、うちの子のほんとのところ。
内面なり、癖なり、ほんとにこの子らしいところ。
そういうのを撮るのは通りすがりのプロにはなかなかできないのです。
だって産んでないから、育ててないから。
それが撮れるのが母のカメラであり、それを撮れるのは母のカメラしかなく、そこを狙わないとダメです。
プロの写真と張り合うのではなく、夫やカメラマニアの写真と競うものでもなく、私にしか撮れない視点に気づけないと。
そうでないと、それは機材が高価な人が勝利となります。分かりきったことです。
(アー、身も蓋もなわ)
だからね、「香りを撮ってみましょう!」とかそういう変わったことを私が言うのは、そのための練習なのです。
今回はたまたま匂いだったけど、その香りに変わる、うちの子らしさ。
それを見つける、そこを狙う、そこを突き詰める。
そういうのが、オリジナリティーのある写真と言えるのではないでしょうか?
そいうことが、結局、じんわりと人に伝わる写真なのではないでしょうか?
今時流行らない写真だとは思いますが、伝えたいことがある、そんな写真を目指しませんか?
お申込お待ちしております!
【日時】 9月8日(日) 10:30~12:30
【料金】1000円(税込)
【会場】梅小路公園
【お申込はコチラ↓↓↓】
https://ssl.form-mailer.jp/fms/1662b6a2634437
※締切9/7
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