ブレッソンさん。
紫陽花の綺麗な季節です。
梅雨時期の代名詞。
明日は雨かもしれないと思って、洗濯焦ってしまいますけど
晴れてますやん。
で、これまでそんなに紫陽花に興味はなかったんですが
いろんな種類があって、とっても素敵ですね。歳かな〜???
植物園に行くとね。
カメラとカメラバックがリュックサックタイプで
三脚おっきいの持ってる団体さんを見かけますがね。
(じーっと見てると、
写真が好きな人とカメラが好きな人に分かれていて
面白いんですよね。)
で、色も微妙なものがあったりして、
紫陽花のアレンジメントもすっごくいい。
この、ガクアジサイと、
この、モリモリの従来タイプとありますが、
前者の方が、どーも色気があるな〜と思うのです。可憐。
とくにグラデーションがついてるやつね。
ちょっと探してこようかな…
花ってやっぱり色気あるよね。
特に紫陽花は水が滴ってるイメージだから?
話は変わりまして、ちょっと前のことになりますが、何秘館で開催された
「アンリ・カルティエ=ブレッソン」の写真展へ行きました。
この人は、20世紀写真史において外すことはできない、写真家集団・マグナムを結成した中の1人で、大きな影響を与えた人なんですね。
私のいた大学はこの方のコレクションで有名だったので、
いつもそこにいる、なんか隣のおじさんのような勝手にそんな気がしていました。
フォトジャーナリズムなんですけど、
ロバートキャパと違って、ブレッソンさんは(まー長い人生で世情もいろいろあったでしょうけど)今回の展示も、「現実」を「視点」でスマートに切り取ったって感じがします。
で、今回改めて、写真を見ました。
「見ることは目の楽しみであり、思考を休ませること。」
と、大きく垂れ下がっていました。
確かにそんな感じで「目の楽しみであること」を大事に思っているんだなーという印象。
写真もちょっとユーモアがあったり、切り取り方がスタイリッシュなんですよね。
でもね。
その背景には
「撮影とは
一瞬のうちに生まれ消えゆく出来事の本質を捉え、
秩序ある形に構成することであり
撮影とは認識することである。
私はあらゆる可能性が満ちた一瞬を捉えるために
写真を撮り続けてきたのである。」
って言っていて、
それって、出来事の大小ではないんだろうな〜と思ったんです。
一瞬のうちに生まれて消えゆく出来事。
これは、舞台がどこ、とか、関わっている人が誰?、とか。
大きくってすごいから、
どーのこーのってことではきっとないんだろうな〜と思うんです。
報道の在り方というかね。
もっと身近でもっと小さいことの積み重ねだってことが
写真からも感じとれたり。
すごい人の、些細なところを撮ってみたり。
視点が柔軟で、公正 fair なの。
そんなことを思った写真展でした。
ブレッソンさん自身が写った写真の展示コーナーもあって、
彼が撮った写真は知っていても彼自身のことは知らなかったので、それも新鮮でしたね。
ちょっと神経が細かそうにも見えるし、優しそうな感じの。
「普通の人やな〜」って感じでした。
そ、すごい人って案外、普通なのよね。
今度、京都文化博物展、マグナム・フォト するんですね。
写真の歴史を勉強するのも面白いですよねっ!I坂さん。
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