無責任と見守りの境界線
数学は答えが1つだから、スパッとしていて気持ちがいい!って、ずっと塾の先生が言っていました。
答えが「1」とか、割り切れるとか、ピタッとハマるとか。
そういうのが、スッキリ爽やかだって。わかりやすくていい。
呪文のようにそう言っていらしたので、そうか~、そういうのって気持ちいいよね~って頭では思ってはいたんですが、40年とちょっと生きてきて、『なるほどな~』と、今、実感する。
世の中の多くは割り切れない。
答えもない。
何事も表があれば裏がある、陰と陽。
所変われば、立場が変われば、見え方なんてグルグルと変わる。
頼りにしてきたはずの物差しの目盛りも、変わる時だってある。
そんな中に、数学の問題は、どんな経路をたどったとしても答えは一つ。
正解はひとつ。
それは確かに潔く、だからあの先生は解答を説明しながら「美しいぃ」って何度も言っていたんだな~。
ほんとに、身体も心も、動物も植物も、地球も宇宙も、人生、最終的に何故ここに居るのか?わからないことだらけ。
モヤモヤっとしている。
自分の立場だけから勢いよく何かを言い切るってことは、危険もある。
前後背景、人それぞれだからね。
これが結論だって言い切られても、重いってこともあるしね。
なんかちょっとしたことで、信頼にもヒビが入ったりする。
ほんの悪気ない一言で、がっかりしたり。
逆に自分もがっかりさせたりしてるだろうし。
人間の気持ちも、そんな煮え切らない、わからないことが多すぎる中にあって、
答えはどの路たどっても、最終的には1つです!って世界は、確かに後味スッキリ。
雑味もえぐ味もない。のかも…
最近は、同じ事象に対して、対立姿勢を顕に「エビデンスがないのに、資格もないのに偉そうなこと言うな!」と怒る人と、経験値から判断して確信して主張を広める人を、遠巻きに見ていてそう思いました。
結論、無いやろね。何が正解かなんてわからんよね。
肌に合う方選びはったらええだけやし、なんでも視野は広く、傾倒しすぎないで、たまに振り返えることができれば、いいんやろうね。
と思いました。
子育てもそうで、これ止めさせないと大変なことになる!と思って良かれと思って言っても、1mmも伝わらないこともあるし、実際そんな大変なことでもなかったりしたり、大変な思いから変化が生まれるかもしれない。経験を奪っているのかもしれない。
無責任と見守りの境目はやっぱりモヤっとしてるんだろうか…
子どもを撮影していると、笑ってしまうことばかり。
今日は私が静かに笑いつつ撮らせてもらった写真をご紹介。
おもむろに登り始める彼。
予告なく、潜り始めた彼女。
3歳の女の子は一人で立っている全身の撮影をしたいと思っていて、
このにっこりポーズを撮影するまでの道のりは長く。
お母さんはついに千歳飴を食べていいという契約をしてくれたので、
「ほら、すぐに契約を履行してくれ!」と切実な要求。
この間、僅か数秒でした。
妹ちゃんも一人で撮影するにあたり、足のクロスをお願いしたら、口もなんか一緒に動いちゃって。
絶対てっぺんは届かないのに、諦めない彼。
ものすごくお話が上手なのに、両手のまぐまぐとほっぺの膨らみが、最後の赤ちゃんぽさかもな〜。
いろんな人がいて、誰一人同じではないから、そのままでその人なんだろうな。
そりゃ組み合わせが多すぎて割り切れないよね。
・京都・大阪・神戸 2018秋の出張撮影
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