2013-08-12

栄光の男

先日、NHKでサザンオールスターズがライブをしている映像を見ました。
プロフェッショナル 仕事の流儀ってやつです。ちょっとその感想を書きます。

昔から桑田 佳祐が好きで、ソロの曲のほうが切なくて好きなのが多いけど、やっぱり原由子が後ろにいて、はもりながら同じ方向を見て歌ってるのも好きです。前でものすごい動きをしているのに、淡々と自分の仕事をしている原由子が面白い。

桑田さんが食道がんになって、復活して、今年サザンが復活して、その映像を見ると「あ~年とったな~」と思うけど、やっぱりちょっと色気があって、決して二枚目ではないところがいい!

なんでこの人はこんなにかっこいいのかな~って、昔からよく考えます。
色々思うし、まー結論はないけど、キャラがあってエネルギー値が高いということがその一つかなと思います。
家ではどうか知らないけど、ステージの上では好き放題やるところが魅力かと。
その合間にほんとは真面目な人なんだろうな~というのが見えるのがまたよくて。
ファンを大切にするころや、とにかく長く続いていること、離婚してないことやスキャンダルとかあんまりないし、歌詞を見ているとほんとは真面目でよく考えている人で普通だなって。

頭の中は基本エロと妄想で溢れてるんだと思う。
演技も含めてその1面を音楽を通じて、外にバサーっと出してるころが、なんかスッキリする。
誰しもがほんとはみんなそうやってバクハツできるステージが欲しい。
でもすべての人がもてるわけではないから、彼に代弁してもらっているのかもしれないなー。

人間としての世界観が詞とメロディーから感じられて、私は色んな人の曲も聞くけど、帰ってくるのはサザンだと思う。
歌謡曲っぽいところもあるし、日本人向きなんだなろうなー。

なんかそれでいいんだって思いました。

音楽に限らず、写真でもなんでもいろんな選択肢があって、受け手側は色んなところに寄り道するし、それぞれに良さがある。
でも、行く着くところ、帰り着くところになるのが最終的に目的というか成功なんだろうなって。
クリエーターはひたすら一定のクオリティーのものを発信し続けること、責任を持つことだろうと。
それがほんとに大変なことだと。

桑田 佳祐はいろんな想いや考えを計算の上で、一つ一つを絞り出していると思う。
心に届くもの、それは計り知れない努力が隠されていて、計算して、悩んで、重ねて重ねて、捻り出て来たものしか響かないんだなー。
独自の世界を出しつつも幅広い世代に届くというのは、相当なことだ。

今回の新曲の「栄光の男」では、

「喜びを誰かと分かち合うのが人生さ♪」

という歌詞があって、そこが特に響きました。

やっぱり、今の桑田 佳祐から出るところに重みがあって、すっと染みるように入ってくる。その通りなんだろうと。
栄光の男が引退したことなんて知らない世代なんだけどね。
とにかく、家族と友達とたくさん分かち合って行こうと思えます。

35年目の国民的バンドと言われるサザンオールスターズは、やはり時代の象徴でこれだけたくさんの歌を残して、たとえ彼らがいなくなっても、消えないものをたくさん構築したと思う。

私もとにかく、ひとつずつ、捻るようにして作り出すこと。

責任のもてるものを出していこう!と思いました。

と、言いつつ写真は全然関係ないけど、食事中に逃走する次女。

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